地面を見ると、自分の足元と地面の色に
時間の経過を感じます。
1月7日発売の、講談社「群像」に私のベスト3を寄稿しました。
普段は読まないような文芸誌に文章を書いて、新鮮でした。
昔、高校生のころ。
読書感想文を、400字詰め原稿用紙10枚書け!
という夏休みの宿題がありました。
お題は、夏目漱石の三四郎。
宗田理のぼくらシリーズが大好きな私には退屈で、
なんら感想を持てぬまま書いて、提出しました。
先生から返って来たものには、
10枚中8枚の文章の文字の真ん中を
割くように赤線が無数に引かれ、
その上には一枚につき一言、「不要」の文字。
そこから、私は文章を書くのを拒むようになりました。
就職し、デザイナーとは言え編集部だったので、
なんども文章を書く機会を与えられたのだけど、
仕事とはいえ拒否反応がすごかった。時に、泣いて拒みました。
でも、自分を違う架空の人に置き換えて書いたら
評判が良くて、そして気持ちがよかったの!
そして、自分のブログを始めて、人に自分の文章を発信することになり、
それに慣れ、自分の本を出すことになりました。
高校生の私には、文芸誌に自分の文章が載るなんて、
考えてもみないことでした。
若い頃は、些細なことがトラウマになり、
いろんな可能性が失われることがあるから、
気をつけて教育して欲しいなぁと未だに思い返すことがあるのでした。
人が書いた文章に、不要なものなんてないですよね!
そして、自分の可能性を自分が信じないで消してしまうのはもったいない。
って、これは、このことがきっかけで思い返しただけで
自分が文章を書く才能があってどうこう、
っていうことではありません(笑)
ただ、文章を書くことが楽しくなったのです!
好きこそものの、上手なれ!
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